今に集中するだけでいい?「限りある時間の使い方」

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腕時計をしている男性

今回は、オリバー・オークマン著「限りある時間の使い方」について紹介します。

  • 毎日予定があって充実しているはずなのに…なぜか満たされない
  • 将来の不安と過去の後悔ばかり頭に浮かんでくる…

このような悩みを抱えている人におすすめなので、当てはまる方はぜひお読みください。

日常生活で満足感が得られない原因は、頭の中の計画に囚われているから

日常生活が充実していないのは、頭の中の計画(妄想)に囚われているからです。

例えば、あなたは金曜夜、仕事を終えて電車に揺られている中、週末の計画の事を考えています。

土曜は勉強と筋トレをしよう!朝6時に起きて簿記の勉強を2時間してから…

日曜は友達とディズニーシーに行く!朝7時に舞浜駅で待ち合わせして…

こんなふうに色々考えると思いますが、これらはあくまでも計画(妄想)です。

今現実に起きているのは、電車に乗っているという事実のみです。

このように、未来のことを妄想するのは楽しいですが、それが実現するかはその時になってみないとわかりません。

もしかしたら、土曜は寝坊して勉強できないかもしれません。

もしかしたら、日曜は友達が熱を出して、ディズニーに行けなくなるかもしれません。

あなたが意識するべきは未来の計画ではなく、今この瞬間のことなのです。

今、電車に揺られている感覚を味わえばいいのです。

それ以外のことは考えなくて大丈夫です。

未来のことは未来のあなたが決めてくれます。

とはいえ、今この瞬間の感覚に注意を向け続けるのって結構難しいですよね。

気づいたら、過去や未来のことを考えてしまうと思います。

なぜそうなるのでしょうか?

頭の中の計画に囚われている理由は、限界のある現実から目を背けたいから

答えは、思い通りにならない現実から目を背けたいと思っているからです。

目の前の一つのことに没頭するよりも、

頭の中であれをやろう、これをやろう、と

考えているほうが心地良いのです。

その方が充実感、万能感があるからです。

しかし、頭の中で生きていると、現実が空っぽになり、

虚しさが込み上げてきます。

頭の中にいるだけで、現実では何も成し遂げてないからです。

また、頭の中で考えたたくさんの計画を実行しようとしても、現実でやれることは限られているので、

こなすことばかりに注意が向いてしまい、

やっぱり虚しさを感じてしまいます。

自分には、限界がある

その事実を直視して、現実を受け入れれば、

人生はもっと生産的で楽しいものになります。

では、やれることには限りがあることを受け入れた上で、

あなたはどのようにして現実を生きていけばいいのでしょうか?

やることを選択し、それに集中すれば、あなたの日常生活は充実していく

まずは、今この瞬間、何をやり、何をやらないか意識的に決めましょう。

先ほどから述べているように、今この瞬間でできることは、一つだけだからです。

ですので、何に集中するかを決めることがとても大切です。

そして、やらないと決めたことは、考えないようにしましょう。

もちろん、別のことを考えてしまうこともあると思います。

そんな時は、別のことを考えているという自分に気づき、意識的にやると決めたことに注意を戻しましょう。

注意が逸れるたびに、これを繰り返します。

自分がコントロールできるのは、今この瞬間における自分だけなのです

将来の不安や過去の後悔、他人の感情や行動はコントロールできません。

ですので、自分が唯一コントロールできる今この瞬間に集中しましょう。

不快な事が起きていても、今この瞬間に集中し続けること

今この瞬間で不快な思いをしている時でも、とにかく集中しましょう。

気を逸らしたいという抵抗をやめて、目の前の感覚に注意を向け続ければ、

やがて不快感はなくなっていきます。

例えば、ジムで筋トレをする時、筋肉の痛みが生じた際、

その痛みから逃げるために注意を逸らそうとすると、苦痛は増していきます。

逆に、苦痛から逃げるのではなく、筋肉の痛みに集中すると、苦痛は去っていきます。

また、退屈な仕事をしている時、退屈という苦痛から逃げるためにSNSを見るとします。

SNSを見ている間は大丈夫ですが、それでも、ずっとSNSを見ているわけにもいきません。

SNSから仕事に戻る時、退屈という苦痛は以前にも増してやって来ます。(楽しいSNS→退屈な仕事という落差ができるからです)

逆に、退屈な仕事でも集中して没頭すれば、苦痛はやがて軽減されていきます。

ですので、気を逸らさずに、今この瞬間のやるべき事に集中し続けましょう。

ただ、今この瞬間に集中しよう、と考えると逆に集中できなくなることがあります。

なぜでしょうか?

今この瞬間に集中しようと考えるのではなく、今この瞬間にいることに気づくこと

今この瞬間にいようとすればするほど、今この瞬間にいない気がするのは、

「今この瞬間にいよう」という考えに囚われているからです。

「今を生きよう」と考えている時、あなたは自分を「今」から切り離した上で、今を上手く生きられたかどうかを判断しています。

今この瞬間を生きようと考えるのではなく、「自分は今ここにいる」という事実に気がつきましょう。

なぜなら、あなたは元から「今ここ」にしか生きられないからです。

なので、そもそも「今ここに生きよう」と考える必要なんてありません。

「自分は最初から今ここにしかいないんだ」という当たり前の事実に気がつけばいいだけなのです。

まとめ:今、自分がやりたいこと一つに集中しよう

SNSなどに集中力が奪われる現代において、意志を持って集中力をコントロールするのは正直難しいです。

かくゆう私も、SNSや心配事に集中力を奪われてしまうことがほとんどです。

しかし、奪われたことにできるだけ早く気づくことができれば、

再び自分のやるべき事に意識を引き戻すことができます。

意識を引き戻す方法については、以下記事でも書いていますので、

気になる方はぜひ参考にしてみてください。

意識的な集中で自分をコントロールする
集中力を養うには、呼吸に意識を向けること。

 

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