皆さんはマインドフルネスという言葉を知っていますか?
最近よく耳にする言葉ですよね。
マインドフルネスとは、簡潔に言うと、
今この瞬間を生きている
ということです。
「?ていうか、普通に今この瞬間を生きてるじゃん。別に特別な意味なんてないでしょ。」
確かに、そう思いますよね。
普通に考えたらそうなのですが、多くの人は、意識が今この瞬間にいないのです。
???
「じゃああなたの言う今この瞬間ってどういう意味なの?」
そうですね。まずは今この瞬間を生きるとは?についてお話ししましょう。
今この瞬間を生きるとは?
結論から言うと、
五感で生きている
と言うことです。
とても抽象的でわかりにくいですね(笑)
例えば、そうですね。
ここに、ううぱんとええぱん(オリジナルキャラクター)がいます。
ううぱんは、現在27歳でIT企業に勤めていますが、最近業績が芳しくなく、仕事が上手くいっていません。(しかも彼女と倦怠期です)
ええぱんも同じく27歳IT企業勤めで、同じく仕事が上手くいっていません。(最近母親が認知症になりました)
2人ともまあまあ辛い状況に置かれています。
ううぱんは、一週間後にある得意先でのプレゼンテーションが上手くいくか、悩んでいます。
仕事をしている時はもちろん、帰ってご飯を食べている時や彼女とデートしている時も、ずーっとプレゼンテーションのことを考えています。
一方で、ええぱんは自社製品プログラムに初期不良があったため、一週間後に怖い得意先へ謝罪をしに行かなければなりません。(もしかしたら、契約解除になるかもしれません)
しかし、ええぱんは一週間後の謝罪については全く悩みもせず、仕事中は今やっているその業務に没頭し、母親の介護中は、母親と楽しそうに会話をしています。
要するに、ううぱんは常時思考に振り回されて今に集中できていないのに対し、
ええぱんは、常に今この瞬間を感じて生きている、
ということです。
パソコンでキーボードを打っている時の手の感覚…
人と話している時の湧き上がる感情…
それらに気づいて感じるのです。
ただ、「気づかなきゃ!」と考える必要はありません。
それだと「気づかなきゃ!」という思考に囚われてしまうからです。
ただ、自然に感じていればいいのです。
「へーなるほど。今この瞬間というのは、
考え事に囚われず、感覚に意識が向いている状態
なのか。」
「で、感覚に意識が向いている『今この瞬間』状態になると、何かいいことがあるの?」
そうですね。では次に、「今この瞬間」を生きるとどうなるかについてお話しします。
今この瞬間を生きるとどうなるか?
さっき例にも挙げたええぱん。
彼は、その時々を真剣に生きています。
そうです。
今この瞬間を生きると、自分の人生に集中することができるのです。
今に集中することで、過去の後悔や未来の不安に惑わされることはありません。
そして今この時を、ストレスを感じることなく色鮮やかに生きることができます。
もちろん、今この瞬間にストレスを感じている人(今まさに怒られている人など)は緊張状態にあるので、
全くストレスなくなるというわけではありません。
しかし、今に集中している人は怒られた後すぐに切り替えて、自分の今向かうべき事に集中できるので、ストレスはなくなります。
もちろん、そんな簡単には行きませんが、集中する訓練を積んでいけば可能です。
また、今に集中している人は、周りの人との関係が良くなります。
話している最中に、明日締切である照会のことを考えていたら、
相手の話を心から理解することなんでできませんよね。
また、表面上は聞いている姿勢を見せていても、
心から聞いていなければ、それは必ず相手に伝わります。
話している相手に意識を集中することで、
「あ、この人はちゃんと心から聞いてくれるのだな」
と思われます。
また、今に集中すると、趣味や仕事、勉強の効率が格段に上がります。
これは経験されている方もいらっしゃると思います。
別の考え事をせず集中して取り組めば、上達していきますよね。
ただ好きな事ならまだしも、嫌いなことは中々集中して取り組めないですよね。
どんなことでも集中できるようになる方法については、後でお話しします。
「なるほど、今この瞬間に集中すると、
- 過去や未来に対するストレスがなくなる
- 人間関係が向上する
- 仕事や勉強の効率が上がる
といういいことがあるんだ。」
「でもさ、結局今この瞬間に集中し続けるのって難しいよね。」
「どうすれば、今に集中できるようになるの?」
では、最後に、今この瞬間を生きる方法についてお話ししていきますね。
今この瞬間を生きるには?
今この瞬間を生きている。
言葉で言うのは簡単ですが、実際やろうとするとすぐに考え事を始めてしまい、
気づけば今この瞬間から集中が逸れていますよね。
今まで思考に囚われた生き方をしてきていると、
いきなり感覚中心の生き方に変えるのは中々難しいものです。
とはいえ、以前は皆さんも感覚中心の生き方ができていたのです。
「え、そんなことない!感覚中心の生活なんてしたことないよ!」
そう思われても仕方がありません。
なぜなら、もうほとんど覚えていないからです。
感覚中心で生きていた時…
それは、
子供の頃
です。
そう。つまり、今この瞬間を生きる方法とは、
子供の頃の感覚を思い出せばいいということです。
子供の頃…
それは、見るもの、聞くこと、食べるもの…五感全てで感じることが、とてつもなく新鮮だったからです。
私自身も幼い頃、夏休みなどに遠い祖父母の家に旅行をしていましたが、行くたびにとてもワクワクしていました。
夜道を父親の自転車の後ろに乗って走ったあの時…
小学生の時、あの子に抱いた純粋な好きという感覚…
それらは、全て五感から来るものです。
しかし、大人になるにつれ、
友人関係や、受験に対する不安…
職場の人間関係や、仕事に対する悩み…
こういった思考や感情が、頭の中を支配し始めます。
そして気づいた時には、
日常生活に忙殺され、思考や感情が目まぐるしく頭の中を駆け巡ることになりました。
ではどうすれば、昔みたいに子供の頃の感覚を思い出すことができるのか?
とても簡単です。
子供のようになればいいのです。
思考も振舞いも子供になれというわけではないですよ。(笑)
あくまでも、感覚だけです。
身近に子供がいらっしゃる方は、よく観察してみるといいでしょう。
純粋な笑顔、夢中になって走る姿、子供から飛んでくる鋭い質問…
このような振舞いの根底には、自分の感覚に対する正直さが隠れています。
その部分を真似するのです。
「どうやって真似するの?」
と考えてはいけません。
それでは結局、「どうやって真似するの?」という思考に飲み込まれています。
子供が持っている感覚に対する正直さを、自分なりに解釈し、
感覚として腑に落ちたら、それがあなたにとっての正解です。
これであってるのかな…?
そんな判断は必要ありません。
自分の感覚に正直になり、ただ感じる。
それだけです。
感じ方なんて人それぞれなので、そもそも正解なんてありません。
まとめ
今この瞬間を生きるとは、
五感で生きる
ということ。
そして、今この瞬間生きると、
- 過去の後悔や未来の不安がなくなる
- 他人と親密な関係が築ける
- 仕事や勉強の効率が上がる
などの効果がある。
最後に、今この瞬間を生きるには、
子供の頃の感覚を思い出す
になります。
ただ、
今から子供の頃を思い出して、感覚で生きろ!
と言われても、やっぱり難しいですよね。
感覚に集中しようとしても、すぐ考え事に戻ってしまうと思います。
これは、今まで思考に慣れきってしまっているからです。
では、どうすれば、思考に飲まれず感覚中心になることができるのか。
次回は、そのテーマをもっと深掘りしていきたいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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